石油化学工業

スペクトロの分析技術は、石油化学工業に幅広いソリューションを提供しています。製油所の建造物や製油施設の金属識別、原油の分析、燃料・潤滑油・プラスチックの観測、損耗物質や残留物を含んだ使用済潤滑油および廃油の検査などがその一例です。

とりわけ多くの関心を集める元素が、製品の性質や周辺環境に大きな影響を与える硫黄元素です。スペクトロのソリューションは、貴社が法的なガイドラインや基準に沿って業務をおこなうお手伝いをします。

製造工程で守るべき諸条件や、燃料・バイオ燃料・バンカー油の使用に関する必要条件を満たすため、スペクトロは最適な製造プロセスを実現し、諸基準やガイドラインに沿った特別なソリューションを提供します。

硫黄

国内および国際的な規制が厳格化をたどっている現在、硫黄含有量の測定は石油や燃料の特性を明らかにする上で欠かせないものとなりました。硫黄の測定はますます重要度を増し、燃料を燃やした際に環境に流出する硫黄量はもちろんのこと、その含有量が原油や石油製品の価格にまで影響を及ぼしています。

このようなニーズを満たすため、スペクトロは分析装置のラインナップを多角的に開発してきました。あらゆるタイプの石油や石油製品はもちろん、ほとんどの炭化水素物質に含まれる硫黄などの諸元素を、精確かつ緻密に測定する製品シリーズが完備されています。スペクトロの分析装置は、ガソリンやディーゼルの硫黄測定という最終目標に重点を置き、精製過程のすべての局面で利用できるよう設計されています。

燃料

自動車燃料としてのガソリンやディーゼルから、船舶機関で使用された残留オイルまで、現代の燃料は種類豊富。世界中で燃料物質の仕様がさまざまに異なるため、その硫黄含有量もまちまちです。現在、世界のいくつかの地域ではガソリンに鉛を添加することが禁じられています。鉛そのものや、鉛の代替添加物であるカリウムやマンガンを元素分析することで、規制に準じた監視業務が容易になります。残留燃料油が含むニッケル、バナジウム、鉄、さらには燃料油が含むアルミやシリコンのような触媒微粒子が、新たな検査の対象として挙げられています。

石油化学業界が各国政府機関の定めた法令を遵守できるよう、スペクトロは燃料中の硫黄を10-15 ppm以下レベルで測定する技術を提供しています。スペクトロが開発した先端技術は、カリウム、マンガン、アルミニウム、シリコン、ニッケル、バナジウム、鉄などの金属元素を低レベルで測定可能。これによって今日および未来の燃料がもたらすエンジン排気の成分をコントロールし、運転中の事故やトラブルも防ぎます。

エネルギー分散型蛍光X線分析装置(ED-XRF)とICP発光分光分析装置(ICP-OES)の製品ラインナップを十分に備えたスペクトロは、アットラインや実験室分析における独自のソリューションを提供し、どのような厳しい製品使用テストの要件にも対応することができます。

バイオ燃料

第2世代のバイオマテリアルを含む、新しいバイオ燃料が急速に進化しています。この動きに対応するため業界がなすべき主要な課題のひとつが、正確で使いやすい先端の分析技術を使用し、低硫黄バイオ燃料の一貫した品質を維持して顧客の信頼を守ることです。この分析技術は、拡張品や混合品が新しいASTMやENバイオ燃料の厳格な規格を満たすことも保証します。

この分析技術は、バイオ燃料中にある10-15 ppm以下レベルの硫黄を測定することで各国政府機関の定めた法令を遵守します。それだけではなく、数ppmレベルの銅、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、リンといった金属元素も測定可能であることから、これからの新燃料がもたらすエンジン排気の成分をコントロールし、運転中の事故やトラブルも防ぎます。

エネルギー分散型蛍光X線(ED-XRF)とICP発光分光分析装置(ICP-OES)からなるスペクトロ独自のソリューションは、アットラインおよび研究室における分析において、非常に厳格な製品規格の要件を満たすことができるのです。

船舶用燃料

政府規制を遵守し、運用コストを最小限に抑え、最大限の利益を生むことは、どれも現代の燃料産業における重要課題です。マルポール条約付属書IVが施行されて以来、バルト海や北海にはSECAs (SOx 排ガス規制地域)が導入されました。港や沿岸地域の水質汚染を減らすため、船舶バンカー燃料に含まれる硫黄の許容量が世界中の地域で制限されはじめています。

汚染を防ぐことと同様に、海上でのエンジントラブルを防ぐことも極めて重要です。船舶燃料中の触媒微粒子やエンジンオイル中の金属を測定すれば、エンジントラブルを回避してコスト削減と高い安全性が確保できます。

原油精製後の残留燃料油は、主に大型2ストロークエンジンの燃料として利用されます。このエンジンは発電所でも使用されますが、もっぱら船舶用のエンジンとして使用される機関であるため、残留燃料油(C重油)は船舶燃料もしくはバンカー燃料としてよく知られています。大きなコンテナ船のバンカー燃料の消費量は、1日200tにのぼります。船舶燃料の売買は、元素組成とりわけ硫黄成分の含有量を規制した船舶燃料の規格を遵守しておこなわれなければなりません。このようなことから、船舶燃料と油の検査に費やすコストは、規制を守りながら最大のエンジン効率を得るという成果で十分に回収できるのです。